【2020年コロナで中止】アンテロープキャニオンアッパーVSロウアーどっちが良い?3000人のお客様からわかった結論

こんにちは!

ラスベガス在住のマーク(@rasubegasu_)です。

 

今回はアンテロープキャニオンアッパーとロウアーどちらがいいかガイドの立場から徹底比較していきます。

 

<重要なお知らせ>

新型コロナウイルスの影響によりすべてのアンテロープキャニオンの観光がナバホ政府によって禁止されています。

再開予定は2021年〜となっております。

 

この記事には以下の内容を紹介しています。
「アンテロープキャニオンアッパーとロウアーってどんな違いがあるの?」
「アッパーとロウアー、どっちが満足度が高いのかな?」
「アッパーとロウアーそれぞれのベストシーズンが知りたいな!」



アンテロープキャニオンアッパーとロウアーの違い

アッパーロウアー
1. カタチの違いA字V字
2. 観光料 *160〜78ドル40ドル〜80ドル
3. 実質観光時間約30分約40分
4. カメラツアー *2ありなし
5. ビーム有無ありなし
6. 歩く距離約400m約1100m
7. 写真スポット多い少ない
8. 雨による観光中止雨に弱い雨に非常に弱い
9. ベストシーズン4月〜8月夏は午前中。冬は午前中か夕方
*1 毎年値上がりをしたり、繁忙期に値上げをすることがあります。
*2 カメラツアーはナバホ族の方針によって多々変更がございます。
観光前に改めて確認をオススメいたします。

1. アンテロープキャニオンかたちの違い

アンテロープキャニオンアッパー&ローワーは共に鉄砲水によって岩が削られた自然の渓谷です。
ですが、そのカタチに大きな違いがあります。
アッパー(上流)はアルファベットのAの字のように洞窟の天井が狭く、地面近くがワイドに広がっています。
一方ローワーはV字型で地中に潜り、底にたどり着くと非常に狭くポイントによっては人間一人が半身になってやっと辿り着くことができるほどの狭さです。
同じアンテロープと言えど、このカタチの違いがそれぞれ観光の魅力になっています。

2. 観光料

アッパーロウアー
観光料 *160〜78ドル40ドル〜80ドル
ナバホ族観光会社の数4社2社

 

アッパー&ロウアーともに観光するにはナバホ族にガイド料を払わなくてはいけません。

上記の表は主なナバホ族観光会社のガイド料(ツアー代金)です。

 

ガイド料は会社やプランによって異なります。

通常のプランであればロウアーの方がアッパーよりも安いです。

ロウアーの相場が大人一人40ドル。アッパーは大人一人60ドルです。

 

またガイド料だけでなくナバホ族政府に納めるNavajo Nation Entrance Fee(ナバホ公園入園料)が年齢8歳以上の方から一人当たり追加で8ドルかかります。

従いまして実質のロウアーの相場は大人一人50ドル。アッパーは大人一人70ドルです。

 



ちなみにアンテロープキャニオンの観光料は毎年値上がりをしています。

 

ここ数年で毎年10%以上の値上げをしています。

このままいくと近い将来、観光料が100ドルに達する可能性があります!

 

値上がりし続ける理由は主に3つあると考えています。

  1. 年々増加する観光客
  2. ナバホ族の重要な収入源
  3. アメリカの物価が毎年上がっている

     

    一番の理由は観光客が非常に多い点です。

    アメリカ国内に限らず世界中から観光客が大型バスでわんさかやってきます。

     

    正直観光客が多すぎて人数制限したいというのが運営側ナバホ族の本音です。

    値上げはある程度観光客の人数を制限するのに効果があります。

     

    3. 実質の観光時間

    アッパーロウアー
    実質観光時間約30分約40分

     

    実質の観光時間とは洞窟内への移動やガイドの説明などの時間を省いたものを言います。

     

    アッパーの方が渓谷が小さいため中での撮影は実質30分ほどになります。

    一方ローワーは渓谷の範囲が大きいため40分たっぷり撮影ができます。

     

    上記の時間は渓谷内が空いていた場合に限ります。

    繁忙期の場合、渓谷内で渋滞が生じるため5分から10分伸びることも多くあります。

     

    4. カメラツアーの有無

    アッパーロウアー
    カメラツアー *2ありなし
    2019年11月現在、三脚を持ち込めるカメラツアーはアッパーのみです。
    2017年頃まではロウアーでもカメラツアーを実施していましたが、現在では中止しています。
    その理由は混雑するからです。
    ロウアーは非常に狭く、三脚を立てると完全に道を塞いでしまいます。
    繁忙期では常に人を流さないとすべての予約客を時間通り観光させることはできません。
    運営しているナバホ族のツアーの都合で2018年〜現在までロウアーでのカメラツアーはやらなくなってしまいました。

    5. ビームの有無

    アンテロープキャニオンの醍醐味と言えば光のビームです。

    この光によるビームはアッパーでしか見ることができません。

     

    その理由は渓谷のカタチのためです。

    アッパーの中でも天井の岩と岩の間が非常に狭い場所は太陽の光が絞られ、光がビームのように長く伸びます。

     

    ビームが発生する条件下として太陽が真上にある時間帯(季節ごとで多少時間がズレます)、

    さらに風が少なく地面がしっかり乾燥している時にビームが表れます。

     

    さらにビームが出るシーズンは3月〜9月です。確実に見たい方は4月〜8月がオススメです。

     

     

    ビームの出る条件

    1. 天候は晴れ(太陽が雲で隠れない、薄い小さな雲もNG)
    2. 太陽が真上にある12時頃(時期によって変化します。)
    3. 風が少ない(風が強いとビームが消えます。)
    4. 地面(砂漠)が乾燥している(砂ホコリが立たないとビームは発生できません)

       

      条件が揃うとビームは1つだけでなく何本も出現します。

      多いときはなんと5本から10本見れることもあります!

       

      「あまりビームが沢山出るとお客様も慣れてしまい、最後の方は反応が薄くなることもあります(汗)」

      「マークの先輩ガイドは過去100回以上見ているのに、毎回初めてビームを見るかのように興奮しながらガイドしてたね。」

      「ガイドのテンションでお客様の満足度が変わります。毎回興奮して案内する先輩ガイドは本当に凄かったです。」

       

      6. 歩く距離

      アッパーロウアー
      歩く距離約400m約1100m

      アッパーは渓谷の入口付近まで専用のツアー車両で移動します。

      一方、ロウアーはツアー受付から渓谷内まですべて徒歩です。

      歩く距離は約1100mと、大したことはないですが、足場が悪く急な坂もあるため足腰に自身がない人は注意して観光する必要があります。

       

       

      ↑ロウアーの航空写真です。

      M字で黒く影になっている箇所が渓谷内です。

      渓谷に入るまでに砂漠を5分ほど歩く必要があります。

       

       

      ↑アッパーの航空写真です。左上に車が停まっているのが見えますでしょうか?

      アッパーの渓谷内はロウアーと違い平坦なため、足腰に自信がない方も観光しやすい環境になっています。

       

      7. 写真スポット

      アッパーロウアー
      写真スポット多い少ない
      写真スポットが多いのはロウアーになります。
      ロウアーの方が写真映えする特徴的な岩が多いです。
      はじめて観光する素人でもプロっぽい写真を撮影することができます。
      ただし写真スポットと言っても、当日のガイドの器量によるところもあるので、
      最後は自分の感性でいいなと思ったらバシバシシャッターを切ればいいと思います。

      8. 雨による観光中止

      アンテロープキャニオンは雨や雪で突然観光ができなくなる非常にデリケートな観光地です。
      雨が降ると鉄砲水が発生し、命の危険につながるため運営側は中止せざるをえません。
      アッパーとローワーではロウアーの方が雨に弱く、早々にツアーが中止されることがあります。
      その理由は構造上ロウアーの方が水が溜まりやすく、少ない雨量でも鉄砲水が発生するからです。
      鉄砲水や雨天中止については以下の記事で詳しく説明しています。

      9. ベストシーズン

      ベストシーズン
      アッパー4月〜8月
      ロウアー一年中観光OK、夏は午前中

       

      アッパーのベストシーズンはビームが出現する4月〜8月です。

      そして太陽が真上に来る時間帯のツアーを予約する必要があります。

       

      反対に10月〜3月に観光すると、太陽の光が弱く洞窟内の暗い場所は多くなります。

      特に11月〜1月は洞窟内の半分が真っ暗で写真撮影が難しいです。



      ロウアーは一年中観光できます。

      ベストなタイミングは太陽が真上にある時間(正午)の予約を避けることです。

      ロウアーキャニオンは渓谷の構造上、太陽の光が入りやすく明るすぎて写真撮影が難しくなりやすいです。

       

      太陽が真上にない、午前中か夕方の時間がオススメです。

       

      さらに夏に観光するのであればベストなタイミングは午前中になります。

       

      その理由は気温が高くなりすぎると熱中症になる恐れがあり、急遽中止になることがあります。

      現地は16時から17時の間が気温のピークになるため、真夏は午前中の予約がベストな選択肢になります。

       

      アンテロープキャニオンアッパーVSロウアーどっちが人気!?

      結論から言うと、ロウアーの方が楽しかった、満足したという人が多いです。
      ロウアーの方が人気な4つの理由
      • 観光時間が適度に長い
      • 探検気分を味わえる
      • 写真スポットが多い
      • 自由度が高い

       

      時期や当日の天候によって変わりますが、基本的にロウアーの方が満足度が高く、各旅行会社のロウアーツアーがよく売れています。

        ロウアーはアッパーにはない探検要素、アトラクション要素が強いからです。
        自ら急な階段を上り下り、両手を使って狭い道を通り抜けます。
        丸で幼い頃夢中になったアスレチックのようです!
        ロウアーの観光時間が快適な長さになっていることや、特徴的な岩の多さも満足度につながっています。
        10月から3月の間、アッパーにビームが表れない時期はロウアーの観光が断然オススメです!

        アンテロープキャニオンおすすめツアー

        アンテロープキャニオンは個人でも観光できますが、予約が困難な点や現地で英語のやりとりが生じるためツアーに参加した方が断然満足度が高いです。

         

        予約が困難な理由は大手旅行会社が人気の時間帯のツアーを販売開始と同時に買い占めるからです。

        そして売れ残りそうになると、一度予約チケットをナバホ族ツアーに返却し、残りを当日券としてナバホ族は再販売をします。(※旅行会社ごとに若干違いはあります。)

         

        この傾向は観光客が殺到するGWや夏休み、お盆などの繁忙期によく見られます。

        買い占める会社はアメリカ、中国、日本、韓国などの旅行会社です。

        (アメリカではGWやお盆はありませんが、中国、韓国は同じように連休があります。)

         

        そのため、個人で前もって準備しておかないと予約が難しいです。

        もし仮に個人で予約できなくても、日本の旅行会社のツアーに申し込むとアンテロープキャニオンを観光できるケースが多いです。

        当項目ではローワー、アッパーそれぞれのおすすめツアーを紹介します。

         

        ロウアーが観光できるツアー

        ルート66をたどる!グランドキャニオン&アンテロープ&ホースシューベンド&レイクパウエル日帰りツアー/夜7時頃ラスベガス帰着<貸切プランあり/日本語ガイド>

        2019年上半期ランキング1位の日帰りツアー。

         

        朝早い出発ですが、5箇所観光地をめぐる贅沢なツアー。

        さらに帰りは19時頃ということで夜もラスベガスでたっぷり遊べるよう考え抜かれた行程になっています。

         

        アッパーが観光できるツアー

        星空観賞付き3大絶景日帰りツアー!グランドキャニオン&アンテロープ&ホースシューベンド<昼食+夕食IN-N-OUTバーガー/日本語ガイド>

        アッパーキャニオンを売りにしたツアーです。

         

        どうしてもビームを見たい方のために、現地の観光タイミングも配慮して行程が組まれています。(ビームは夏季限定です。)

        帰りには人気のIN-N-OUTバーガーが食べられるのもポイントが高いです。

         

        アッパー&ロウアー両方観光できるツアー(4月〜9月限定)

        グランドサークル1泊2日 グランドキャニオン&モニュメントバレー&アンテロープ&ホースシューベンド<全室モニュメントバレー鑑賞可 ビューホテル確約/日本語>

        アッパー&ロウアー両方行くのであれば、宿泊ツアーがオススメです。

        上記のツアーはナバホ族だけでなく、日本人ガイドが同行し渓谷内での日本語のコミュニケーションやベストなカメラ設定もしてくれます。

        また大人気のモニュメントバレー・ビューホテルに宿泊できるプランです。

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