こんにちは!
ラスベガス在住のマーク(@rasubegasu_)です。
当記事は昨今話題の自動運転機能でラスベガスからグランドキャニオンまで実際に行ってみた旅の内容を紹介します。
アメリカで自動運転車(テスラ)を所有している人は増えてきましたが、
おそらく日本語メディアでは世界初(?)のラスベガスーグランドキャニオン間往復レポートではないでしょうか?
ちなみに私はテスラオーナーではありません。
当日はレンタルし、テスラ初心者の立場から日本の観光客の方も初見で利用できるかどうか考察しています。
テスラの性能や技術的なことは紹介せず、あくまで旅行で使えるかどうかという視点で記事を書いております。
目次
自動運転とは?
自動運転機能を検証するためテスラのモデル3をレンタルし、オートパイロット機能を使ってラスベガスからグランドキャニオンを往復しました。
オートパイロットは完全自動運転ではないためホテルから高速道路への移動は自身で運転が必要です。
しかし一度高速道路を走ればほとんど前を向いているだけでOKです。
安全上ハンドルを触り続けていないといけませんが、オートパイロットの性能に驚かされます。
通常の運転と比べ、精神的にリラックスできロングドライブによるその後の疲れが変わってきます。
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テスラ(自動運転)でラスベガスからグランドキャニオンへ
ラスベガスからグランドキャニオンまでの距離(片道) | 450キロ |
移動時間(充電時間含む) | 約5時間 |
スーパーチャージャーの数 | 2箇所 |
テスラは電気自動車のため、ガソリンスタンドではなく出発前に充電ステーションを確認する必要があります。
ラスベガスではテスラスーパーチャージャー(専用の充電ステーション)の数が増えてきましたが、グランドキャニオン道中ではキングマン(Kingman Arizona)に一箇所しかありません。
またグランドキャニオンでは周辺の街ツサヤン(Tusayan)に一箇所のみです。
ラスベガス出発前にバッテリーをフルチャージすることをオススメします。
バッテリーチャージ時間は車種やバッテリーのコンディションによって変わりますが、
半分以下の状態からフルチャージまでは30分から40分ほどかかります。
ラスベガスを出発キングマンへ
ラスベガスを出発し自身の運転で高速へ。
高速道路I-11号からキングマンまでは一本道のためオートパイロット(自動運転)モードに切り替えました。
初めての自動運転で恐怖感がありましたが、実際はすごくラクです。
車間距離をあらかじめ入力しておくことで、遠距離でも車を察知し減速・加速をしてくれます。
アメリカのような広い道であれば安心してオートパイロットに任せられます。
キングマンでバッテリーチャージ
ラスベガスからキングマンまでおよそ180キロを移動してきました。
私のレンタルしたモデル3は航続距離499キロのため理論上半分以上バッテリーが残っています。
ですが実際のバッテリーは3分の1ほどでかなり減っていました!
バッテリーの使用回数とも関係ありますが、オートパイロットモードが原因です。
(しかしこの時私はオートパイロットの電力消費が激しいことを知りませんでした…。)
記事拝見しました。オートパイロット自体が電力消費が激しいということはないです。恐らく速度が速いのかと。ロングレンジでしたら60mphで499kmくらい。70mph以上だと思いますから、それだともう少し短くなります。https://t.co/959g9ruozy
— evsmart (@evsmartnet) December 24, 2019
基本キングマン35分で行けるはず。 ^安川
原因はオートパイロットだと思っていましたが、ブログ記事を公開後、テスラにかなり詳しい@evsmartnetさんより
原因はスピードだということを教えていただきました。
80mphなどの高速は、電気自動車では不得意な分野ですね。残念ながら。70と80mphでは、電力消費は3割増加します(=航続距離3割減)。飛ばす場合はKingmanで多めに入れる、です。あとナビを目的地まで入れておくと、energy graphのタブで、目的地に到達可能かが充電中も出ます。 ^安川
— evsmart (@evsmartnet) December 24, 2019
@evsmartnetさんに教えていただいた内容によりますと、70マイル〜80マイルのスピードで運転すると電力消費は3割増加するそうです。
グランドキャニオンへの高速道路はすべて70〜80マイル速度で走行のため、電力消費に気をつけないといけません。
ここまでスピードが出せるのはアメリカ、砂漠地帯ならではです。
〜実際に運転してわかったこと〜 60マイル(約96キロ)で走行した場合航続距離は499Kmですが、 グランドキャニオンの高速は70〜80マイルのため通常よりも3割増でバッテリーがなくなる(つまり350kmしか走行できない)
〜対策方法〜 キングマンからグランドキャニオンまでの距離はおよそ270km そのためキングマンまでは満充電が好ましい |
キングマンのテスラスーパーチャージャー
- I-40号すぐそばでアクセスが良い
- 充電中にテスラオーナーと仲良くなれる
- テスラスーパーチャージャーが6台しかない
- 充電時間30〜40分
- カールスジュニアのお手洗いが汚い
キングマンにある唯一のテスラスーパーチャージャーはハンバーガーショップ、カールスジュニアの駐車場に併設しています。
カールスジュニアは日本では店舗数が少ないため日本から来た方は興味深いかもしれません。
街に唯一のスーパーチャージャーはわずか6台分しかなく、土日などは大変混みます。
1台あたり平均して30分ほど充電するため、充電街の行列ができると40分から1時間カールスジュニアで足止めされてしまいます。
その間テスラオーナーはカールスジュニアのソファで休憩です。
カールスジュニアの店内は広く、ゆっくりできますが、お店自体は古くお手洗いも清潔とは言えません。
ちなみに充電している間、テスラオーナー同士で仲良くなることがあります。
テスラ所有者はアメリカでも少数派です。
所得に余裕があり、新しいもの好きでないとテスラを購入しません。
そういった共通点でオーナー同士話しが合います。
バッテリー切れ、急遽フラグスタッフで充電
キングマンを出発後、再び自動運転(オートパイロット)で移動中。
バッテリー消費が激しいことに気づきました。
実はキングマンでの充電の際、残りの航続距離を計算し、グランドキャニオンまで余裕があったため15分しか充電しませんでした。
ところが、自動運転で走行中、みるみるバッテリーが減りグランドキャニオンまでたどり着けない事態が発覚。
この時は時速80マイルで走行すると通常よりも3割増でバッテリーが減ることをしりませんでした。
(テスラのモニター画面では直近の消費電力の推移を確認できます。)
グランドキャニオンはおろかキングマンに引き返すこともできない状況に。
そこで最寄りのテスラスーパーチャージャーを探したところ、フラッグスタッフFlagstaffに一箇所存在しました。
フラッグスタッフはセドナに行く途中に通過する街です。
グランドキャニオンへ遠回りになりますが、高速道路の上で停まるという最悪な状況を避けるためには仕方ありません。
フラッグスタッフのテスラスーパーチャージャーはマリオットホテルの駐車場内にありました。
スーパーチャージャーはキングマンの6台とは違い、フラグスタッフは11台ありました。
充電中はマリオットホテルで休憩です。
一時はどうなることかと思いましたが、残りバッテリー8マイル(約2%)のところでギリギリ充電することができました。
マリオットホテルはロビーが広く、スターバックスが併設されかなりリラックスすることができます。
また無料のWiFiサービスがあり、30分以上の充電休憩も快適に過ごすことができます。
テスラでセドナに行く際はオススメの充電場所です。
無事グランドキャニオンに到着
〜本来のルート〜 ラスベガス→(1時間50分)→キングマン→(2時間40分)→グランドキャニオン(計4時間30分) |
〜今回のルート(充電切れトラブル)〜 ラスベガス→(1時間50分)→キングマン→(2時間10分)フラッグスタッフ→(1時間20分)→グランドキャニオン(計5時間20分) |
フラッグスタッフで30分以上充電し、なんとかグランドキャニオンにたどり着くことができました。
自動運転は便利ですが、消費電力が激しく、充電ステーションが少ないことが難点です。
当日は私の充電ミスのせいで本来なら遠回りしてしまうフラッグスタッフ経由となってしまいました。
もしキングマンでフル充電しておけば、理論上グランドキャニオンにたどり着けます。
グランドキャニオンではツサヤン(Tusayan)にあるThe Grand Hoteの駐車場にテスラスーパーチャージャーが12台あります。
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【自動運転車でグランドキャニオンへ】メリットとデメリット
ガソリン車 | 電気自動車(テスラ) | |
移動時間(片道) | 4時間30分 | 4時間30分 |
休憩時間 | 10分〜20分 | 30分〜40分 |
片道合計 | 4時間50分 | 5時間10分 |
往復合計 | 9時間40分 | 10時間20分 |
電気自動車(テスラ)の課題
|
魅力的な自動運転機能ですが、実際にグランドキャニオンへの移動に使うと不便な点が多いです。
まずは郊外の砂漠地帯を移動するため充電ステーションの数が圧倒的に少ないです。
そして絶対に充電しないといけないキングマンでの充電ステーションはわずか6台。
地元の人も利用するため毎回混雑し、30分から60分の充電休憩を余儀なくなれます。
また電気自動車の良いところはエンジン振動などがなく、なめらかな走りで疲れない点が挙げられますが、
アリゾナ州の高速道路は穴ぼこだらけで道がガタガタです。
せっかくの電気自動車も道が悪くてはメリットが活かせません。
メリット |
1. 長距離運転がラクになる |
2. 排気ガスがなくなり環境に優しい |
3. 電気代はガソリン代の約3分の2 |
4. テスラはまだまだ珍しいのでアメリカ人から声をかけられる。(自慢できる) |
デメリット電気自動車(テスラ)の課題 |
1. 充電ステーションが少ない |
2. 充電時間がかかる |
3. スピードを出すと電力消費が激しい |
メリット・デメリットを改めて整理すると、デメリットが大きいため利便性を考えるとガソリン車の方が便利です。
ですが、テスラや電気自動車が急速に普及すればすべてのデメリットは将来的に解消されます。
▽グランドキャニオンまでの詳しい行き方やアメリカでのレンタカー選びのコツと注意点を紹介しています。
グランドキャニオンへ移動にかかったお金
レンタカー代(テスラモデル3) | 126.98ドル |
レンタカー保険代 | 27.25ドル |
充電代 | 29ドル(給油1回) |
高速道路利用料 | 無料 |
グランドキャニオン入園料 | 35ドル(一般車) |
合計 | 218.23ドル |
テスラは高級車カテゴリーのため通常のセダンクラスのレンタル代よりも2倍ほどの金額がかかりました。
自動運転モードを多用すると充電が多く必要になるためガソリン車と比べあまり安くはありませんでした。
自動運転テスラでグランドキャニオンへまとめ
〜結論〜 自動運転モード事態は便利。 ただし電気自動車のバッテリー性能とその周辺環境に問題あり。 |
自動運転車(テスラ)は素晴らしいテクノロジーですが、2019年現在環境整備がまだ追いつかず、郊外での利用は不便な点が多いです。
またバッテリー持ちや充電時間の長さなどガソリン車と比べると技術的な課題があります。
完全に電気自動車がガソリン車に対してあらゆる利便性や性能で優位になるのはまだ数年先になるかもしれません。
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